呑みゲーターGO！が行く☆名古屋激呑魂（ウルトラソウル）若尾瑠美氏編

名古屋激呑魂　Vol.28
（2015年3月4日）

■ 今回のソウルメイト（激魂人）: 株式会社いぬの整体院代表、
一般社団法人日本ドッグ予防医学指導協会（JIPDA）
代表理事若尾瑠美氏
■ 今回のスタジアム（激呑場）: 名古屋市中区栄　ままや

写真左：ままや外観／写真右：看板メニュー飛騨牛のヒレ

毎夜賑わう名古屋の酒場。酒と人情をこよなく愛するあいつが、今宵も出現！仲間と酒を酌み交わしつつ、何やら激しい魂のぶつかり合いが始まる予感。さて今夜のお相手は一体･･･。

カウンターにずらりと大皿の酒のあてが並ぶ。そんな呑んべの理想のお店「ままや」が今回の舞台。

ゲストは、株式会社いぬの整体院代表、一般社団法人日本ドッグ予防医学指導協会代表理事若尾瑠美氏。数々の業種を経てたどりついたドッグ整体師の道。新しいビジネスを切り開いていく若尾氏の「運命の出会い」はいつも呑みの席だったとか。犬好きGOが思わず食いついたドッグ整体とはなんぞや？

■ 目次

登場人物

: 若尾瑠美氏
エステサロンを含む人のボディケアのプロとして病院、整体院等で10年以上施術にあたる。その後、愛犬の病気をきっかけにドッグ整体師に転向。 23歳の頃、バーを経営していた経験もあり。ドッグ整体普及のために「一般社団法人日本ドッグ予防医学指導協会」を設立し、代表理事・講師として全国でセミナーを開催。 2014年10月に「株式会社いぬの整体院」設立。 11月名古屋市東区徳川に「名古屋ドッグ整体KENKEN」をオープン。現在は東京・大阪・名古屋にてドッグ整体師養成スクールを開催。

: 呑みゲーターGO！
株式会社ジーワークス代表取締役。
焼き鳥とワインをこよなく愛すアッシュ系IT社長、柏樹剛。「楽しく呑んで思い切り仕事をする」をモットーに日々を生きる。自らの原点でもある「呑みニケーション」をもっと広める為に、「呑みゲーターGO！」として活動中。酒場での様々な出会いと人間ドラマをこよなく愛す。

: 謎のくま
呑めないのにいつも酒場にいる謎のくま。最高記録は白ワイン3センチ。好物はルイボスティーとイカの墨づくり。

今回のGO'sスタイル

Round1
ビビビッと来なかった！？GOとの出会い

ラウンド1：ビビビッと来なかった！？GOとの出会い

目移りしちゃう肴の数々

G: おお！カウンターに並ぶ大皿たまらないね！ここから選ぶの？

目移りしちゃう肴の数々

若: こちらの「ままや」さんは、お客さんに目で選んでもらうようあえてメニューがないんだって。ああ～お腹すいた！
大将の住田さんはうちの（名古屋ドッグ整体KENKEN）のお客さん。整体を受けにきている大将のおうちのミニチュアシュナウザーのジョンくんは大将が大好きでどこにでもついていくんだよね。

大将: 自分がお風呂に入るときは浴室の前でお座りして待ってるんです。旅行に行くにもどこにも一緒です。

若: 可愛いよね～。シュナウザーは人間の言うことわかるくらいIQ高いからね。
「ままや」さんは初めてだけど、住田さんは前のお店時代から名古屋では超有名人らしくて、まわりのひとに聞いたらみんな知ってましたよ！

G: 瑠美ちゃんどれも美味しそうだけど、何から食べる？

どれにしようかな…？

若: 住田さんのおすすめをお願いしようかな！どの料理も手間かかってそう。

どれにしようかな…？

くま: では、瑠美さん、恒例のGOとの出会いから聞かせてください。

若: 出会いは「のむりえ」のカウンターだよね。（※「のむりえ」は前回の寺越氏のお店）近くで呑んでて認識はしてたんだけど、最初はあんまりGOさんに興味なかったんですよ～。なんか金髪で赤いメガネのひとがいるなーって。

G: そのまんまやん！

くま: 呑む席ですぐ友達になることは多いんですか？

若: ううん、全然。私、人見知りなんで呑みの席では「ビビビッ！」とくるひとにしか自分から話しかけないの。

G: 最近「ビビビッ！」と来たひとはいた？

若: いたよー、「団子屋のおばさん」

G・くま: 団子屋のおばさん？？？

このたけのこムース、美味しい！！

若: 普通の小さな団子屋のおばさん。でも最初から只者ではない空気感を出していて…ほら、GTOってドラマの学長さんが売店のおばさんのふりしてるでしょ。でもオーラが半端なくて。そんな感じ。
気になって聞いてみたら、いくつもの会社さんをみている経営コンサルタント事業をやってるって。愛車はジャガー！

G: 団子屋は趣味？

若: ううん、団子屋は本業。団子屋はぜんぜん儲からないって言ってた。

G・くま: （爆）

G: それすごいね！只者じゃないわ。俺は「ビビビッ！」とこない「ただのひと」…。

そんなにオーラないの？俺。

若: あはは、でもGOさんとは呑みで知り合って仕事にまで発展したよね。

G: 俺は犬の整体やってるって聞いて、すぐテンションがあがっちゃったんだよね。うちも犬いるし。それは広めようぜって。

若: 独立して協会もやらなきゃいけなかったし、本当に「出会いは奇跡」ですよ。

くま: 呑みから仕事につながることって多いんですか？

若: 私すごく恵まれているんです。天が味方してくれてるんじゃないかって言うくらい。ドッグ整体の社団法人を立ち上げた時もそう。たくさんのひとに支えられてきた。呑み友達から仕事仲間になって「俺が呑みの席でふった話だから最後まで面倒みる」と言ってずっと尽力してくれたひともいる。

G: 呑みの席の約束っていうのは意外に守られるね、普通の口約束より。

Round2
永ちゃん流接客の真髄。必要とされているから走り続けられる。

ラウンド2：永ちゃん流接客の真髄。必要とされているから走り続けられる。

呑みのバカ話っていいよねー

G: 瑠美ちゃん、いつもひとりで呑んでるの？

若: うん、ひとと会うと、話しすぎちゃって呑む時はひとりがいい。それか、仕事の話ししないでギャーギャーバカ話しするかのどちらか。

呑みのバカ話っていいよねー

くま: よく行くのはどんなお店ですか？

若: ワインが好きだからワインバーとか、ひとりで行くのが好きなの。あとは、矢沢バーとか…

G: 永ちゃん好きなの？

若: 20歳から大好き。この前ライブに行ってツアータオル買おうと思ってたら売り切れていてガッカリ。

20歳から永ちゃん大好き！

くま: ふむふむ、永ちゃんにはまったきっかけは？

若: エステティシャンの新人の頃に、知り合いに連れていってもらったんだけど、その頃私は感情表現がすごく下手だったの。友達にプレゼントもらっても、嬉しい顔ができない子だったから。だから接客もあまりうまくなかったんだよね。永ちゃんのライブを観た時に、その表現力の凄さに驚いてしまって！私に足りないものはこれかあ～！って思って、そこからどっぷりはまってしまったの。

瑠美ちゃんスマイルの原点は矢沢？

G: へー！瑠美ちゃんの接客の原点は永ちゃんなんだ。俺も昔「成りあがり」読んだよ。

くま: 読んで、どうでした？

G: …やっぱり、俺はBOΦWYのほうがいいなと思ったよ。

若・くま: あ、そうですか（笑）。

くま: 瑠美さんの経歴を見せてもらいましたが、エステティシャン、バー経営、整体師、ずっと接客なんですね。

若: 接客の仕事が好きなの。昔から目の前のひとに一生懸命接してると、それが自然に仕事や売り上げにつながっていく。今は相手が犬なようだけど、犬を通してお客さんを相手に接客してるの。整体だけが大事じゃなくて、犬を飼うにはそれぞれいろんな想いを持ってるから、飼い主さんのその想いを組むところからはじまる。そこをスクールでも伝えたいと思ってるの。

ドッグ整体師を増やすためにスクール開講

G: なるほど。接客やひと相手の整体の経験があっても、今までにない分野の仕事（犬の整体）をはじめるのって大変だったんじゃない？

若: 先に求められたから頑張れたのかも。飼っていたバジル（ミニチュアシュナウザー）も病気がちで、治療のしようがないと言われていてそれも何とかしたかったから必死で勉強した。ドッグ整体のことをブログに書いただけで全国から問い合わせの電話がかかってくるし。これはもうやるしかないと。
私だけでは救える数に限りがあるから、ドッグ整体師を増やすためのスクールのカリキュラムづくりに1日2時間しか寝ないことが半年くらい続くこともあった。

くま: 求めるひとに突き動かされたところもあるんですね。

若: 大型のミックス犬にドッグ整体を受けさせるために毎月1、2回大分県から往復8万かけて来るひともいて…

G・くま: えーーー！

若: もうあまりにお金がかかるから、お願いだからドッグ整体のスクール習ってくださいって頼んだの。半年かけて卒業されたんだけど、聞いたことがあるの「なんで往復８万もかけて来るんですか？」って。そしたら「安静にしてなさいって言われたんだけど、安静にしてても治らない、そうしているうちに彼（犬）の青春が終わっちゃう、このまま楽しいこともないまま終わってほしくない」それを聞いて感動しちゃった。他にも千葉や福井からも来ているひともいたよ。

GOも愛犬家

G: （泣）

GOも愛犬家

若: やったらなんとかなると思える理由は母の影響があるのかも。
父が亡くなって、母はそれまで一度も働いたことがなかった人でね、でも猛勉強して1年で整体院を開業。その1年後、整体院兼クリニック兼自宅を建てちゃったの。釘を1本も使わない伊勢の宮大工による建物の費用2億の借金を、なんと5年で返した。
それを見ているから、みんなが必要なことだったら必死になればなんとかなる、頑張れるって思えるの。

G: お母さんすごすぎるよ…（驚）

Round3
私はナンパの餌？と好きなお店の必須条件

ラウンド3：私はナンパの餌？と好きなお店の必須条件

とにかく常に呑んでいたバー経営時代

G: バーの経営してたのに、あんまり呑めないってほんと？

若: 父親ゆずりの体質で肝臓があんまり働いてないのに、お酒好きだから呑み過ぎちゃう。バーを経営してた頃はドンペリをラッパ呑みしたり、酔っ払って次の日の真昼間に起きたら、腰のまわりがビシャビシャにぬれてたり。

とにかく常に呑んでいたバー経営時代

G: ビシャビシャ（笑）。トイレまで辿り着けない夜…。

くま: お酒に弱い体質なのに酒好きだとお酒での失敗談多そうですね。

気が付くと知らない場所に…。

若: 昔、友人（女性）にそれを利用されたことがあって。彼女はナンパされたらすぐついていっちゃう子なんですけど、私が警戒心強いので、私と呑むとナンパについていけないわけですよ。で、どうするかというと計画的に私をお酒でつぶして、外でう～っとしゃがんでるところを介抱するんです。そうすると、男の子がナンパ目的で「どうしたの～？」って聞いてきますよね。で、介抱してもらうついでに彼女はそのままナンパされると（笑）。気がつくと、カラオケ店にいたり、ラーメン屋にいたり…彼女は男の子と仲良くなってて私はつぶれたままみたいな。

気が付くと知らない場所に…。

G: ナンパのエサにされてたってこと？

エサだ、エサ！！

若: そそ。笑

G・くま: ひえ～・・・（苦笑）

くま: すごいエピソードですね。いろんな呑みの経験を経てきた瑠美さんの今の好みはどんなお店ですか？

若: ワインが好きなお店、オーナーさんがワインが好きなお店。流行りとか、いっぱい種類があるんじゃなくて、お店のひとが好きなワインを置いているのがいい。好きであることが大事、愛が中心。愛のない商品や接客はイヤなの。

やっぱり愛が一番大事だね。

G: わかる。俺も上っ面の接客より、愛があるほうがいいな～。

若: 私自身もいつでも好きなものを提供することを仕事にしたいから。最近はお店と協会で忙しいからもっぱら自宅で発泡酒だけどね。プロッコリーのアヒージョをつくって家で呑むのにはまってる。外食だと、よく行くのは「長浜らーめんまき」。最近では行くと「おかえり～」って言われる（笑）。

G: あれ？太るからラーメンやめたって言ってなかった？さてはfacebookにあげてないだけで行ってるな～

若: へへへへ（笑）。

ラーメン屋についつい寄っちゃう。

矢沢バーへ行ってきまーす。

G: さて2軒目行こうか。あれ瑠美ちゃんどこ行った？

若: GOさんお疲れ～！私、矢沢バーに行ってきまーす♪じゃあね～

矢沢バーへ行ってきまーす。

G: ええ～、じゃあひとりで2軒目行くかあ…

星の数ほど呑むお店はあるけれど、店主が好きなものを置いてある「愛のある」お店が好きと若尾氏。店主の好みの料理、お酒を出せば、それを求めて客が集まる相思相愛の幸せな関係図。愛あるあたたかな空気に包まれて、今日もカウンターには色とりどりの旬の料理が並ぶ。最高の肴を選ぶ口元には思わず笑みがこぼれ、仕事の話もバカ話も弾む弾む。