呑みゲーターGO！が行く☆名古屋激呑魂（ウルトラソウル）長畠（松岡）一栄編

名古屋激呑魂　Vol.14
（2014年1月9日）

■ 今回のソウルメイト（激魂人）: S1サーバーグランプリ第6回東海地区代表
『Smile Ring』接客コンサルタント
長畠（松岡）一栄氏
■ 今回のスタジアム（激呑場）: 名古屋市中区大須４丁目
バール＆ダイニングルナビアンカ

読者プレゼントのお知らせ

最後までお読みいただいた愛読者の方にゲストと今回のスタジアム（バール＆ダイニングルナビアンカさん）より素敵なプレゼントがあります！

★今回のプレゼントは終了しました。

毎夜賑わう名古屋の酒場。酒と人情をこよなく愛するあいつが、今宵も出現！仲間と酒を酌み交わしつつ、何やら激しい魂のぶつかり合いが始まる予感。さて今夜のお相手は一体･･･。

2014年も明けました！皆さん呑初めしてますか～？
午年だけに生き馬の目を抜く勢いを大切に、今年も『激呑魂』をどうぞよろしくお願いします。

新春第１弾はやっぱり華やかにいきた～い！と、久々に女性ゲストが登場。呑みゲーターGOのテンションも、スタート前から凧以上に高く舞い上がる上がる。

「まっちゃん」こと長畠（松岡）一栄氏は、「あの店に行けばあの人に会える」日本一のベストサーバーを選ぶ全国大会で、堂々ファイナリストに選ばれた"接客クイーン"!!その軽妙なレスポンスに、年始め早くもメロメロの呑みゲーターが行く!?

■ 目次

登場人物

: 長畠（松岡）一栄（かずえ）氏
S1サーバーグランプリ第6回東海地区代表。
『Smile Ring』接客コンサルタント。
中華料理店を営む両親のもとで、カタコト幼少時代からお店に出てお運び･接客をスタートしたという、生粋の接客エキスパート。飲食店における日本一のベストサーバーを全国から選ぶ大会『S1サーバーグランプリ』東海地区代表ファイナリストに選ばれる。現在は各地の店舗オープニングのサポート等で大活躍。

: 呑みゲーターGO！
株式会社ジーワークス代表取締役。
焼き鳥とワインをこよなく愛す金髪IT社長、柏樹剛。「楽しく呑んで思い切り仕事をする」をモットーに日々を生きる。自らの原点でもある「呑みニケーション」をもっと広める為に、「呑みゲーターGO！」として活動中。酒場での様々な出会いと人間ドラマをこよなく愛す。

: 蝙蝠ライターまーみ
クリエイティブワークから各種イベント、プロジェクト企画～実行部隊まで、名古屋を拠点に闇雲に飛び交い、種火を灯し続ける活動家。肩書きと休肝日は生涯不要。

Round1
モテ期に未練ナシ!?再婚サイコーのバカップル満喫中。

ラウンド１：モテ期に未練ナシ!?再婚サイコーのバカップル満喫中。

「バツイチの女性って、なぜかすごくモテるんですよ」と、新春からポジティブ・オーラでテンションをぐいっと引き上げてくれる一栄チャン。ハート目のGOをおノロケ全開でいなす技も、お見事！

初呑みゲーター、ピンクで今年も好調な滑り出し？

G: 今年最初にお迎えするゲストが女性ということで、シャツもチョッキ（注：ベストのことです）も、ゆるふわピンクにしてみましたー！

松: あー、私ピンクをラッキーカラーにして恋愛運上げたら、結婚できたんですよ！

き: なんと、新年から縁起よさげな話題ですね。

G: 今年も上向きな滑り出しに、ヨ・ロ・シ・ク乾杯～！

松: あっ、写真撮るなら、彩りの綺麗なお料理をオーダーした方がいいですよね？それと…(店員さんに)生牡蠣は、次にワインを頼む時に一緒にお願いします。

G: 写真うつりやタイミングまで考えてオーダーしてくれるなんて、さすがの気配り！

一栄チャンの細やかな気配りに一同感心！

き: ホント、機転がすばやくて鮮やか～。
ここ（ルナビアンカ）は、一栄さんにとって想い出深いお店なんですって？

松: はい。実は…再婚相手がこの店の厨房機器を手がけていて、ふたりで初めて会って食事したお店なんです。
それまでは異業種交流会で2度ほど面識があったぐらいで。たまたまfacebookに彼がこの店のオープニングのことをアップしていて、何気なく「いいお店ですね」ってコメントしたんですよね。

G: うんうん、ここまでは「あるある」だよね。

松: そう、FB友達も「行きたいです」って書き込んでいたから…。彼もすぐに裏メッセージで「行きましょう」って返信をくれたんだけど、ちょうど忙しくて「無理そうなんです」ってやりとりをしていたその時！返ってきた一言が、「僕は、長畠（松岡）一栄に会いたい」と。

G: おお！ドキッとするね、そりゃ。

松: でしょ？ドキッとしちゃったの。それで私もつい「私も○○○○（ご主人のフルネーム）に会いたい」って返信しちゃったりして（笑）
そんな流れで初めてこのお店に連れてきてもらったわけなんだけど…なんとその時に「結婚を前提につきあってください」って言われたんです。

き: えっ、ええっ、えーーっ！初デートでいきなり？

二人のキューピッド!?オーナー丸山さん登場！

店主: 私もその場で彼の方から、「マスター、いま、彼女になったから」って報告されて驚きました（笑）。

松: すぐOKできたのには理由があって、初めての食事にもかかわらず、私が何も言わなくても食べたいなと思っている料理を彼はぜんぶオーダーしてくれたの！食べもので相性ってわかるじゃないですか。それで相性の良さを確認できたって感じ。

G: なるほどねえ。でもさ、お互いにそうやって瞬間的に燃え上がってそのまま結婚できたっていうのは、やっぱり運命の出会いだったんだよ。

松: そうかもね。ふたりとも同じように傷ついて離婚した共通の経験があったから、相手の痛みもわかるし、裏切ったりしないだろうっていう信頼感もあるし。

店主: 店にとっても縁起が良いことで、本当に嬉しかったですね。その後もご主人の誕生日に、一栄さんがサプライズを仕掛けたいからと相談いただいて、お祝いさせてもらったこともありましたね。

ipadで結婚式の様子を披露♪幸せオーラ全開！

松: そうなんです！事前に「内緒でお願いします」とケーキまで用意してもらって。
このお店のオープンとともに、私たちバカップルの歴史も始まってるんです。ここで告白すれば「愛が実る店」として、絶対イチオシ！あ、「恋」じゃなくて「愛」の方ですよ♪

き: 上前津に新たな恋愛パワースポット誕生ですね！
それにしても、ゲストの一栄さんとGOさんのなれそめ、完全におノロケ話に吹っ飛ばされましたね（笑）。

Round2
泥酔経験があるからこそ、「激呑魂」の気持ちがよ～くわかる。

ラウンド2：泥酔経験があるからこそ、「激呑魂」の気持ちがよ～くわかる。

22歳で最初の結婚、以来30代はほとんど呑まず遊ばずおしゃれせず…。ハタチの頃はGOを遙かにしのぐ激呑ゲーターだった一栄氏が、自分の失敗談から学んだ、泥酔客への「思いやり接客」の極意とは？

気遣い・心づかいのプロとは･･･

G: それにしてもさ、一栄ちゃんが仕込むサプライズって、本来男がやることじゃん。しかも気遣い･心づかいのプロだけにカンペキだし。

松: あはは。私、好きなんですよ～相手を喜ばせるのが。でも、あんまり女性がやり過ぎると男性に悪いかなとも思うんです。
接客では逆に、サプライズはあまりしないんです。なぜかというと、当たり前の普通のことが実はいちばん感動に繋がると思っているから。
たいそうなことでなく、たとえば「おつかれさまです。今日は暑かったですね？ビールおいしく飲んでくださいね」とか、ちょっとした一言が、結果として感動に繋がることがあります。

き: なるほど、ちょっと一言添えてもらえるとこちらも自然に笑顔になるし、オーダーで迷っている時に「今日はこのマリネがとってもおいしいですよ」なんて言われると、じゃ頼んでみようかなって思いますもんね。

松: そうなんです。あと、どんなことでもいいからお客様に興味を持って接することが大切かな。その人がちょっとこだわっていそうなアクセサリーや持ち物を見つけたら、すぐ「それ、めっちゃステキですね！どこで買ったんですか？」って話しかけちゃうとか。

G: ほめ上手であることも接客には大切だよね。

嘘のつけない一栄チャンに打ちのめされるGO！

松: あっ、でも私正直で嘘はつけないんで、（GOさんの目を見つめて）「めちゃめちゃカッコいいですね！」…とは、言えないんですよ～（笑）

G: ぎゃっふん！ショック～～～～（泣）

き: ざんねーん（笑）。でも、接客上手って会話のきっかけを作る引き出しをたくさん持っているぶん、モテ上手でもあるんじゃない？

松: 昔からめちゃモテるんですよ！(きっぱり)
なぜなら、男性にとって高嶺の花じゃないから声かけやすいんです、きっと（笑）実家が中華料理店なので物心ついた時から店に出て、いろんなタイプのお客様の中で育ってるし、仕事柄ひとなつっこいイメージで誤解されちゃうんでしょうね。本人はまったく意識してなかったりするんだけど…。

G: そういうのを小悪魔って言うんだよ～。じゃあさ、呑んだらどうなっちゃうタイプ？

小悪魔が飲んだらどうなっちゃうの～？

松: それが、いつも元気な感じだけなのが少し女性らしくなるらしいんです（笑）良いも悪いもギャップがあるみたいで旦那様には「ちょっと気をつけようね」とさり気なく注意されてます（笑）。

き: それは夫としては心配ですよね。お酒には強い方？

松: ハタチぐらいがいっちばん呑んでましたね！ボトルキープまでして（笑）。最初の結婚相手の方が呑めない方で、20代前半から30代後半までほとんど呑んでなかったんです。
いまは、泥酔してもちゃんと介抱してくれる人がそばにいるんで…。

Gき: まだノロケるんかい！（全員爆笑）

G: 酒の失敗と言ってもホントいろいろあるよね。

松: ひたすら謝る人とかいますね。「すいません、酔ってないんですよ、酔ってないんです…オエーッ！」みたいな（笑）。
そんな時も、「いいですよー気にしないでくださいね」って言いながら、背中をさすったりお水を手渡したりします。「おねえさんもお酒で失敗したことあるんですか？」って聞かれたら、「ありますあります、だから大丈夫」ってお答えするようにしています。そこを冷たい目線で対応されたら、その人はいたたまれないですもんね。逆に笑いに変えてくれるぐらいの方が、ちょっと救われるんじゃないかな。

失敗経験があるから人の心に寄り添える

G: 失敗してるのは自分がいちばんわかってるんだからね。そこを気持ちが楽になるよう言葉をかけてもらえるのって、すごく救われるね。

松: そうそう、救われるって大事。それは自分も失敗した経験があるだけに、よーーくわかるんだよね（笑）。

G: 僕はいつもやっちゃってまーす。

Gき: GOさんはやり過ぎ！？（笑）

Round3
S1サーバーグランプリを転機に人生が変わった！接客の極意とは。

ラウンド3：S1サーバーグランプリを転機に人生が変わった！接客の極意とは。

2011年第6回開催では見事東海地区代表に選ばれ、全国大会ファイナリストに。だが、大舞台に挑む接客スマイルの裏側には、人生最大の辛苦の日々が…。渾身で立ち上がり、前を向いた先に見えたもの。

共感力が感動につながっていく。

松: 接客のお仕事は、押し付けじゃなく共感が大事。「あの映画楽しかったですよね」「このお料理美味しいですよね」という「あっ！わかります！」という共感力や会話を引き出すヒアリング力が、お客様の心を掴むキッカケになるんです。それが「このお店に来てよかった」という感動に繋がっていくものだと思っています。

G: 俺もいろんな店に行くけど、お店の人やスタッフが親しみやすいとまた行きたいなって思うな。いい接客だと自然に「ありがとう」って言葉が出るし、料理がおいしかったら「おいしかったよ」と伝えたくなるもんね。

松: お料理はできあがった時が100点だとして、運ぶ間に少し冷めたりして90点になる。それを120点以上にするのはホールスタッフだと言われるけど、本当にその通り。「このプリプリの海老のアヒージョ、熱々がおいしいんですよ」って一言添えて出されたら、ちょっと上がるでしょう？「商品価値をさらにアップさせる魔法の言葉」を言えるのが、ホールスタッフ。自分がつくったわけじゃないのに、お客様から直接「ありがとう」と言ってもらえる立場でもある。だからこそ、接客にはキッチンの思いをお客様へ、お客様の思いをキッチンへ伝える大切な役目があると思ってます。

き: お店側も、ホールとキッチンとの良い関係が生まれますよね。
「S1サーバーグランプリ」で東海地区代表に選ばれたことで、何か変わったことは？

S1サーバーグランプリは大切なことに気付かせてくれた

松: ファミレスに勤務しいていた当時のオーナーから、「まっちゃん出てみて」と声をかけられたことがエントリーのきっかけ。ところが、ちょうど人生の転機と重なったこともあり、相当辛い思いをしながら審査を受けてたんだけどね。

G: そうだったんだ。でもそんな中で全国の接客のプロフェッショナル達と競い合って、ファイナリストに選ばれるってスゴイことだよね！

松: S1の審査を通じて、接客というに仕事に対するモチベーションの高い人達に初めて出会って、自分が今までやってきた仕事や接客は間違っていなかったんだと実感できたことも大きかった。
「時給分の仕事をすればいいじゃない」っていうパート的な考えの人は皆無で、とにかく「もっと上をめざしたい」「なんで？もっとやれるでしょ？」という意識の人ばかり集まってるわけだから。そんな中、全国大会で準優勝でき、プライベートで絶望しきっていた気持ちも晴れて、あきらめずに生きることの大切さにも気づかせてもらったんです。S1が無かったら、今の私は無かったと思う。

き: なるほど、そうしたキャリアと実績が広く認められて、現在は店舗のオープニングやスタッフ指導などのオファーが全国からあるそうですね。

接客クィーンの極意を語る。

松: はい。おかげさまでお声かけていただけるようになってきています。私ができることが現場で伝えることと思ってるので。
店舗オープンって、オーナーや店長さんはめちゃくちゃやることが多くて、たいへんなんですよね。スタッフ指導にまで手が回らないことも多い。私のような外部の人間が入った方が、かえって気づくこともあるんですよ。不安でいっぱいのスタッフには、「大丈夫、私がいるんだからいっぱい失敗しなさい」「ただ、笑顔と元気は忘れないでね」って伝えるんです。

G: 安心するよね、そういう立場の人がいてくれると。

松: そう。安心して、もう嬉しいことにグラスもいっぱい割ってくれる（笑）。でもね、そんな時は「グラスは割れちゃったけど、ホウキとちりとりの場所をおぼえられて良かったよね」「皆がフォローするのを見て、チームワークができてることがわかったよ」って。

G: すごいな、失敗をプラスの効果にしていくんだね。経営者ってつい「失敗するな。自分でよく考えろ」って思考になって怒りがちだからね。

松: それはいろんな考え方があるけど、私はどちらかというとほめるタイプかな。最初から完璧にできる人なんていないし、同じ失敗する人をその都度頭ごなしに叱っても、何にも解決しないかなと。なんで割るのかをしっかり検証することが大切で、理由や原因がわからなければ直すこともできないし、普段どうやっているかを一緒になってやってみることで、「そうか、そんな持ち方していたら落として割れるよね」と気づくことができる。その上で「こうやってごらん」と伝えてあげたら、必ず失敗の回数は減っていくと思いますよ。

き: なるほど、その考え方や指導のあり方は他の業種にも言えることよね。
ところで、一栄さんが食事に出かけたり、呑みに行った場合、逆にそのお店の接客ぶりが気になっちゃいません？

店長も一緒に。今年もヨロシクね！

松: 全然気にしないです。気にすると動きたくなって自分が動いたりすると…女子に嫌われます（笑）。特にこういう仕事をしていると、まわりやお店人も「これでいいですか？」なんて気にされると思うと申し訳ないし、それにいろんなことを気にしてたら、酔えないんで（笑）。

G: じゃあ、今日は俺、酔っていいかな？…なーんて、甘えちゃったりして。

松: 大丈夫、GOさんには何も感じないから（笑）。

G: ちぇっ（笑）。でもでも、今年もみんなで、楽しい酒を呑みに行こうね！

松: もちろん！こちらこそ今年もヨロシクね！

いつもに増して笑顔もほころびっぱなし、ツーショット写真もノリノリのGOに、とびっきりキュートなポーズでつきあってくれた一栄さん。結局最愛のダンナさまとのおノロケトーク全開だった彼女からは、ピンクで女子力アップ！限定ロゼワインを読者プレゼントにいただきました！男も女も可愛く酔って、HAPPYな年にしよう！