呑みゲーターGO！が行く☆名古屋激呑魂（ウルトラソウル）森亮太編

名古屋激呑魂　Vol.3
（2012年12月17日）

■ 森亮太氏: 呑みゲーターGO！×セクシーライターキーコたん
■ 今回のスタジアム（激呑場）: 中区錦3丁目モツ鍋ビストロQ

毎夜賑わう名古屋の酒場。
酒と人情をこよなく愛するあいつが、今宵も出現！仲間と酒を酌み交わしつつ、何やら激しい魂のぶつかり合いが始まる予感。
さて今夜のお相手は一体･･･。

マイ箸持参で現れた今回のゲスト。
自ら「人に厳しく、地球に優しいエコ人間！」と称する【杉浦医院】院長・森氏は、呑みゲーターGO！と同い年かつ夜な夜な飲み歩くほどの間柄ということもあり、Vol.3の激呑魂は終始リラックスムード。しかし、そこは激呑魂。
骨太なイズムを持つ人間が織りなす会話は、熱い魂そのもの。裏表のない本音トークが炸裂します！

■ 目次

序章

: 森亮太氏
家族みんなの専門医を自称する「杉浦医院」院長。「手当て」「手伝い」「手助け」をモットーとして、「困っている」と聴けば、医院だけでなく、在宅へ、野宿生活困窮者のもとへ、外国人医療の現場へと駆けつける。そして、錦へも･･･

: 呑みゲーターGO！
株式会社ジーワークス代表取締役。
焼き鳥とワインをこよなく愛す金髪IT社長、柏樹剛。またの名を『呑みゲーターGO！』。
呑みゲーターへの意外な？反応に喜ぶ今日この頃。最近モテる為にジャケットを着ているらしいがまさかのモテキ到来か！！（笑）

: セクシーライターキーコたん
「襟立て白シャツはセクシーやで！」とあるお笑い芸人が言った言葉を、こどもの頃から信じているわたし。男性の皆さま、それは本当なのでしょうか？（笑）

: 加藤知里氏
ビストロQスタッフ・ソムリエ。
愛称は「ちーちゃん」。
森氏のワインの好みを知り尽くす、前に勤めていたお店からのお知り合い。

Round1
がんの苦しみや辛さを減らしたい。母親の死が決めさせた、自分の道。

ラウンド1：がんの苦しみや辛さを減らしたい。母親の死が決めさせた、自分の道。

地域医療・在宅医療・生活困窮者医療といった、人の暮らし・心に寄り添う“医療”に力を注ぐ森氏。今の医療スタイルを作り上げるきっかけとは？

今夜は、これぞ“森亮太”って部分を見て貰いたい！！

おぉ、やる気マンマンですなぁ。

森さん、熱いね！！（笑）。
実は今日、偶然にも森さんが以前勤めていた病院のドキュメンタリー番組を見たの。キリスト教の宗教観に基づいた治療やケアをしていて、かなり特徴のある病院だよね。あの病院に勤めるきっかけって、何だったの？

まさかそこから来るとは！嬉しいですねぇ。

いきなり“森亮太”の核心に迫る感じ！

まずさ、医者を志したきっかけを話すわ。
俺、幼いころに母親をがんで亡くしているの。だから“がんで亡くなる人を少なくしたい。末期で苦しむ人を少なくしたい”って思いから、医者を志したんだ。

そうだったんだね･･･

で、それに加えて、俺はクリスチャンなのよ。
キーコたんもテレビを見て知っているかもしれないけど、あの病院は国内でもターミナルケア（終末期医療）にかなり早い段階で取り組み始めた病院でさ。自分の志と宗教的境遇がマッチしたのが、働くきっかけになったんだよね。

そういう繋がりだったんだ。

さらに、あの病院がある地域って、その昔は“医療過疎地”と呼ばれていて。
生活レベルの面で、病院に通うことすら困難な人も多くいてさ。
だからあの病院は、地域医療も担い、生活弱者を守る役割も果たしていたんだよね。

それって、今の森さんにめちゃくちゃ通じてない？

本当にそう。
“ホームドクター”という感覚を身につけられたのはあの病院での経験が大きいし、“ターミナルケア”の必要性・重要性に気づかされたから、在宅医療に取り組もうと思ったしさ。おまけに、大学浪人2年目に笹島診療所での野宿生活者ボランティアに携わったことで、あの病院が果たす役割も深く理解出来たんだよね。

Round2
子供からお年寄りまで、みんなが分かる言葉で伝える。
僕だって、そんなに賢くないのだから。

ラウンド2：子供からお年寄りまで、みんなが分かる言葉で伝える。
僕だって、そんなに賢くないのだから。

友達でもありながら、主治医と患者という間柄の森氏とGO。
“分かりやすい医療”を目指す森氏は、“分かりやすい言葉で伝える”が基本。
だからこそ「ホームドクターとして森さんを信頼している」と、GOも言い切る。

こんな風にさ、しょっちゅう森さんと呑んで、深酒しちゃうこともあるけどさ、俺はめちゃくちゃ森さんを尊敬してるんだよ。

GOは森さんの患者でもあるんだっけ。

そう！森さんは俺のホームドクター。
そういえば、前に“レバー食べ過ぎ事件”っていうのがあったね（笑）。

あぁ、あれね！
ある日さ血液検査をしたら、やたら鉄分が高かったのよ。数値を見つつ、GOの生活習慣を振り返ってみたら、“きっとあの店でレバーを食べ過ぎているんじゃないか？”って推測が立ったわけ。で、本人に聞いたら見事にビンゴ！！（笑）。

数値からそこまで読み解くんだから、あの時は驚いたね。
まぁ、俺がどんな店で何を食ってるかを熟知しているからだろうけど（爆）。それにしても驚いたな。

GOとはたまたま呑み仲間でもあるけど、俺が患者さんを見る時って、“症状”や“数値”ではなく、“人”や“暮らし”を見ているの。だってさ、カラダの具合が悪いことって、あくまで結果。その原因は、生活の中にあることがほとんどじゃない。だから、まずはそこを俺自身が知った上で、患者さんに分かりやすく伝えてあげないといけないと思っている。

俺もこれまでいろんなお医者さんに診察してもらったけど、森さんみたいに分かりやすく説明してくれる人は、そうそういなかったよ。

だってさ、俺って三浪もしちゃうぐらいだから、元々賢くないし（苦笑）。
世の中、優秀な人ばかりじゃないし、特に医療用語は難しいんだから、医者同士が話すような感覚で患者さんに話したら、きっとチンプンカンプンになっちゃう。

確かに、呑んだくれの森さんでも、医者仲間と話す時はちょっと違うもんね（爆）。