名古屋激呑魂 創刊号
(2012年11月19日)
- ■ 今回のソウルメイト ( 激魂人 )
- 松井 敬道 氏 × 西野 嘉高 氏
- ■ 今回のスタジアム ( 激呑場 )
- 名古屋市東区東桜 豆家茶寮Blossa
( アーバンネット名古屋ビルブロッサB1F )
創刊号の“激呑魂”はゲストふたりをお招きしたスペシャルエディション。
美味しくヘルシーな豆腐メニューが人気の 飲食店チェーン【genge】 の社長、松井敬道氏。江戸・文久2年創業の 老舗和菓子店 【 松河屋老舗 】 の社長、西野嘉高氏。3年前に知り合って以降、濃い呑みの時間を共有しているというふたりは、パワーに溢れたイイ男。そんなふたりに、われらが呑みゲーターGO!はどう切り込むのか!40メンズ3人による魂の交流がはじまります。
序章
- 松井 敬道 氏
「優しいが美味しい!!」 をモットーに、飲食店や物販店を展開している企業の代表。食を通じて人や社会を元気にしたいという思いを持っている。
- 西野 嘉高 氏
和菓子を通じて一期一会の大切さを伝えたい!!酒と和菓子をこよなく愛す日本伝統文化の語りべ男。
ちなみに、前川清はブルースです。ヴィヴラートが最高です。
- 呑みゲーターGO!
焼き鳥とワインをこよなく愛す金髪IT社長、柏樹剛。またの名を 『呑みゲーターGO!』 。呑み友達は数知れず、乾杯したらすぐに友達。今宵も夜の街へGO!GO!GO!
- セクシーライター キーコたん
女の色香をアピるべく、着物姿で参上!イケメンゲストふたりに対しての効果の有無は最後まで謎のまま(笑)ちなみに「着物の時は下着着けないよね?」的な質問には一切答えませんので悪しからず(ニヤリ)
Round1
“食”を生業にしているからこそ、生産地・生産者を大切にしたい
ラウンド1:“食”を生業にしているからこそ、生産地・生産者を大切にしたい
ともに“食”を提供する会社を営む、ゲストのおふたり。心のなかにはいつも、「美味しいものを守り伝えたい」という熱い思いを秘めていた。
まだ酒もまわってないから、ちょっと真面目な話、してもいい?(笑)
全然いいです!いっちゃいましょう!
今ね、新潟県の魚沼で、お米に特化した農業ビジネスをやってるんだよ。第6次産業、いわゆる“6次化”の一環なんだけどね。
去年ぐらいでしたっけ?はじめたの?
そうだね、去年からだね。
魚沼産コシヒカリって言ったら、超ブランド米でしょ?
でもね、実際の生産農家さん達って、すごく色んな不安を抱えているんだよね。
えっ?ある意味“最強の日本米”って感じがするのに、何か問題でも?
確かにさ、美味くて人気もある米なんだけど、反対にTPPが本格的になれば一気に輸入米のシェアが急増する可能性が大きくてさ。どうにかして、自分たちの自慢の米を守りたい。価値を守りたいって気持ちが高まってきてるんだよね。
うちも北海道の小豆農家さんたちから、同じような声聞きますよ。
元々、日本の農業は大きな組織に守られてきて、そのおかげで色んなメリットもあったんだけど、農業人口が減少し、海外からの農産物との競争も激化し、農家さんにとっては頭の痛いことが増えて来ているのが現実で・・・
なんかすごく切実さ、感じるなあ。
だから、我々飲食店が農家さんと一緒になって、その価値を高めて守っていこうとしてるんだよね。だって、農家さんがつくる米や野菜を実際に消費者へ提供するのは、僕たち飲食店でしょ?お客さんに美味しくて安心出来るものを食べて貰いたいから。
最近は、個人消費者が直接インターネットで各産地から取り寄せたりもしてるしね。
そうそう。農家さんたちも、今までのやり方だけではダメだって思い始めているのは間違いなくって。でも、“流通”に関する知識がなくて、どうしていいか分からない人も多いから、その部分を僕達がサポートしてるんだけどね。
うちのお店で使っている芋は、埼玉のとある農園で、
完全無農薬でつくられている芋なんですけどね。
“これまでの農業”とは違うスタイルで生産・流通をやることで、周りとの軋轢は凄かったらしくって。
どんな世界も、新しいことやりだす時ってものすごいパワーと精神力がいるけど、その農家さんもめげずにずっと美味しいものを真面目に作って売っていることで、ファンがついたって話を前にしてくれました。
そういう農家さんを大切にすることで、飲食店も良くなるって俺は信じてる。だからこそ、遠くても魚沼に足繁く通って、美味い米を多くの人に知ってもらうために動いてるんだよね。
我々がこうして日々仕事が出来るのも、農家さんたちのおかげだって本当に思いますもん。
いやぁ、本気で真面目な話しちゃったね。そろそろアルコールエンジン、高めよっか?(笑)
アゲていきますか!(爆)
Round2
居酒屋繋がりは、仕事より強し?呑みニケーションがつくる人の縁
ラウンド2:居酒屋繋がりは、仕事より強し?呑みニケーションがつくる人の縁
人との出会いが多い“社長業”。
ビジネスの場における出会いもさることながら、呑み屋での出会いを大切にしている3人。
西野氏と松井氏。西野氏とGO。そして、今回の松井氏とGO。
全ての出会いが居酒屋きっかけ。なぜ、こうして居酒屋で人と繋がれるのだろうか?
ところでさ、“呑み友”って作りたいよね。
夜中でも、気軽に電話してフラっと一緒に呑みに行けるような相手。性別問わず。
それは、欲しい。
そうやって誰かと一緒に夜中呑みにいって、そこでたまたま松井アニキに逢っちゃったりすると、それまた面白いなぁってなるよね。
それは楽しいよね、間違いなく。
でもさ、居酒屋繋がりの仲間って、そのパターン多くない?呑みきっかけで、繋がりが増えていくって、多いよね。
そもそも、アニキと初めて逢ったのだって、共通の友人と呑みの場で一緒になったからで。
あれもひとつの縁だったし。こういう繋がりが生まれるのって、居酒屋しかないよ。
そうそう、ほんとそう!
俺と西野さんで始めた”やかん会”も、そもそも会社とか役職とかそんなの関係なしに、 名古屋の居酒屋を盛り上げたいってところからスタートした呑みニケーションだもんね。 震災やら不景気やらで活気がなくなってる名古屋の居酒屋をもっと盛り上げたい!って、 そんな想いがきっかけで。
どこどこの会社の社長だの、部長だのなんて、関係なくって。だから、初対面で名刺交換もしないし(笑)。呑みながらの会話の中で、その“人となり”が見えてきて、“あ、この人オモロイ!”って発見出来るのがいいのであって。
で、会話から偶然に仕事に繋がったり、協力しあったりとかってことに発展したり。別に、仕事が生まれなくたってそれは全然構わない。とにかく、オモロくおかしく、一緒に呑むことが大切だね。これって、すごく日本人らしい文化だと思うんだよね。だから廃らせちゃイカンのよ!商売なんていうものは、あとからついてくるものなんだから。呑みニケーション文化は大事にしないといけないと思うんだよね。
Round3
呑みの基本 “ カウンター ” は人間交差点
ラウンド3:呑みの基本 “ カウンター ” は人間交差点
小さなカウンターのお店から居酒屋経営をスタートさせた松井氏。
カウンター呑みに強いこだわりを持つ西野氏。
そして、最近の若者の呑み方に疑問を感じているGO。
彼らだからこそ知っている “ カウンター呑みの極意 ” とは?
最近は個室呑みが人気だけど、呑みの基本ってやっぱりカウンター!
カウンター!カウンター!!(激しく同意)。
だってさ、そこに毎日ドラマがあるんだもん。だから、厨房に立ってる方も楽しんだよね。
“ あの人、前も来てたな ” とか思いながら、思わず声かけちゃうとかさ(笑)。
俺らぐらいの年だと、カウンター呑みで、見ず知らずの人とも平気で話せるじゃない?ところがさ、最近の20代~30代前半の人って、それが出来ないらしいんだ。
え?そんなの普通に出来るでしょ?(苦笑)
いやいや、俺らの頃は普通だったんだけど、出~来ないんだって。
そうだ!この “ 激呑魂 ” でさ、カウンター呑みの良さを伝えるのってどうなの?
それ、いいっすね~っ。
まさしく、吉田類の世界(笑)。
呑み屋カウンターって、ほんとにドラマがいっぱいなの。うちの店舗だって、遅い店なら夜中の2時頃までやっててさ、一日何人もがカウンターに入れ替わりたちかわり座るわけじゃない。いろんなことが見えるもんだよ。
それこそ、昔はカウンターでひとり呑み出来て、肴が美味い店探したもんね。そういう店、自分のカードとして持ってたもん。ところがさ、そういう店は往々にして狭いわけ。1軒目覗いたら満員。で2軒目、3軒目ってどこも満員ってこともざらで。ところが、ついにカード全部満員って日が来ちゃってさ。本当にあの時は困った・・・。自分でカウンター呑み屋やろうと思っちゃったもん(苦笑)。
ほんとにさ、カウンターっていいんだよね。自分の店はこうしてシャレた感じでジャズとか流してるけど、実際自分が好きな呑み屋って、演歌が流れてて、常連の親父が集まってるようなところなわけ(笑)。
そうそう、そうそう。
厨房に立ってるとさ、 “ あ、あのクラブのおねえちゃん、この間と違うお客さんと来てる ” とか思ってると、次の瞬間、前一緒に来てたお客さんが来ちゃって、気まずいムードが流れちゃったりとかあるわけ(笑)。
そういう瞬間、本当におもしろい!
まさに、人生の縮図ですよね。
俺が最初にはじめた店って、伏見で20坪程度の小さい店だったわけ。とある会社の人達がよく来てくれてたんだけど、仲の悪い上司と部下が別々に来ててもさ、狭いから悪口も聞こえちゃうのよ。
ある日さ、ついに喧嘩が勃発して、さすがに店の中でやられるのはまずいから、外に出てもらってね。でもその時、俺言ったの。 “ この際だから、思いっきり本音言い合ったらいいじゃないっすか? ” って。そしたら、その不仲な上司と部下が外で座り込んで、酒呑みながら話し合い始めて。
で、なんと翌日ふたりで来たんだよ、うちの店に。その時言われたんだよね、 “ まっちゃん、昨日ありがとな。あれがあったから、仲良くなれたんだわ ” って。
それは仕事冥利につきますね~。まさに呑みニケーション!
まさに、魂の交流!!
そんなことが味わえるのも、居酒屋のカウンターならでは。
そういうの、大事にしたいよね。
個室じゃダメなんだよね。
喫茶店でもムリだよね。
ムリムリ(笑)
「 酒あるところに、人・情報・金が集まる 」
帰り際に西野氏が放ったこのひとことが、今宵の激呑魂を象徴しているかのようだった。
呑格言
- 松井氏、西野氏より頂戴しました!初回、俺の呑格言は…
- セクシーライター キーコたん
- 松井 敬道 氏 「 一芸を学ぶ 」
- 西野 嘉高 氏 「 酒は魂の浄化 」
有限会社genge
代表取締役 松井 敬道
松河屋老舗(株式会社松河屋)
代表取締役 西野 嘉高
今回のスタジアム(激呑場)
今回のスタジアム(激呑場)
● 豆家茶寮Blossa (マメヤサリョウブロッサ)
和モダンでお洒落な雰囲気のお店。豆と豆腐の体に嬉しいお料理と、毎日富山・金沢の漁港から直送される新鮮な魚介類が楽しめる。大豆素材のお料理が多くヘルシー志向の女性にもおすすめ。
- 所在地
- 〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜1-1-10
アーバンネット名古屋ビルブロッサB1F
- 電話番号
- 052-973-3770
- 営業時間
- 平日 11:30am-3:00pm、5:00pm-25:00
日・祝日 11:30am-3:00pm、5:00pm-11:00pm
- 定休日
- 年中無休(ビルに順ずる)
- アクセス
- 地下鉄東山線栄駅 徒歩5分
- 席数
- カウンター 8席、VIP個室 4席、
ラウンジルーム個室 6席、掘りごたつ席個室 4~24席
店長 西尾 征一朗
こだわりのお豆腐
産地直送のお造り